弁護士介入前に相手方から提示されていた賠償金の金額「1,100万円」が、弁護士介入後に「3,300万円」に増額した事例です。
1:事故・被害者の状況
姫路市今宿において、Vさんが自転車で走行して横断歩道を渡り始めていたところ、その交差点を前方から右折進行してきた普通自動車が、その運転者の前方不注視により、Vさんの運転する自転車に衝突しました。
その結果、Vさんは転倒して路上に頭部を強打し、その後、死亡しました。
2:解決までの道のり
加害車両本体が直接Vさんの身体に接触したわけではありませんでした。
しかし、Vさんが80歳と高齢で受け身を取ることできず、打ち所が悪かったためか、死亡されました。
遺族のうちの一人(Aさん)が、他の遺族と遺産分割協議をなし、Vさん(被相続人)の損害賠償請求権を相続するという段階から代理人として関与しました。
相手方保険会社から最初に提示された賠償額は合計金1100万円でした。
最初の提示から3週間程度の間、弁護士が介入して相手方保険会社と交渉しましたが、金額面での折り合いが付きませんでした。
双方が提示する金額の開きが大きかったため、直ちに訴訟を提起しました。(ちなみに、交渉段階における当方の主張は賠償合計金3800万円で、相手方保険会社の提示額は合計金1500万円でした。)
その後、訴訟提起から約2ヶ月後(交渉開始から3ヶ月弱後)、賠償合計金3300万円という内容で裁判上の和解が成立しました。
3:解決のポイント
比較的早期の解決であったこと、慰謝料が交渉段階の350万円から2000万円に増額されたことが、裁判上の和解が成立する最大の決め手になりました。
弁護士が介入して交渉し裁判をした結果、慰謝料額は当初の提示から約6倍となり、そのほか逸失利益(事故で死亡せずに生きていたならば得ていたであろう利益)も増額され、賠償合計金としては当初の提示額(1100万円)から3倍(3300万円)になりました。
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